首都圏の中学受験について算数を中心に語っていきます
男子校分析(3) 開成
2017年03月20日 (月) | 編集 |
この学校を目指すのにお勧めの塾

合格者数はサピックスが234名でダントツのトップ。占有率は50%を超える。一方で日能研は59名と振るわず、サピックスの開成合格者数TOP3の東京・横浜・成城の3校の合計(61名)を下回っているのが現状。裏を返すとサピックスの大規模校は1校で日能研の30%以上の合格者数を出すということである。開成を狙うならばサピックスの大規模校が環境として圧倒的に有利と言わざるを得ない。

算数出題傾向

男子1日校最難関だけあってスピード・知識・テクニック・分析力・思考力の全てにおいて高いレベルを要求される。また2016年度の1番のように最初に一番きつい問題が配置されることもあり、単純な学力だけでなく「本番で1番から飛ばす」という判断を下す精神力も要求される厳しい入試である。
出題範囲は幅広く、狙い撃ちするのは事実上不可能である。例えば平面図形は毎年出題されてはいるが、2015年度の2番は対策をしていても的中させるのは非常に難しい。また立体図形も頻出だが2016年度は出題されなかった。このことから「どれだけ用意してきたか」ではなく「どれだけその場で考えられるか」を学校側が要求していると読み取るべきだろう。

学習の進め方

前述のように狙い撃ちは出来ない学校である。よって「過去問を繰り返し解いて満点を取れるようにする」みたいな学習では何の効果も得られない。それよりも多くの問題に取り組んで初見問題への対応力を磨いていくべきである。
とは言っても手当たり次第に問題を解き散らかしても意味は無い。5年生いっぱいはプラスαを考えずに塾のテキストをしっかりやり込んで土台を作りあげていくと良いだろう。そして6年生になってから、余裕があれば「中学への算数」などでいろいろな問題にトライしていきたい。ここで大事なのは「余裕があれば」である。開成合格に向けて「中学への算数」に取り組むことはマストではない。やれるにこしたことはないが、絶対にやらなければならないものではないということである。日々の学習で手一杯ならばまずはそれをしっかりやり込むべきで、ムダに手を広げると一つ一つが雑になってしまい逆効果となる。
この手の話の場合、「やらないと差をつけられるから」をお題目のように唱える人が必ず出てくるが、余裕が無い時点で既に差はついているわけで、その差を埋めようとして逆に広げられないようにするべきであるということ。とにかくビリでも良いから受かりたいというならば、離されないように射程圏(サピックス偏差値で62ぐらい)に入れさえしておけばチャンスはある。初見への対応力は6年秋からの志望校別対策でつけていけば良い。

有力併願パターン

選択肢は極めて少ない。2日を聖光・栄光・渋渋から選び、3日校を筑駒・早稲田・海城・浅野から選ぶ。聖光・栄光に通えない地域ならば逆に渋幕に通えるだろうから1月に取っておく。これで9割方OK。もし「3日の早稲田(海城)を取れるか不安」と言う人がいるならば、その人は1日校を間違えている。「早稲田(海城)なら絶対に取れる」というレベルに仕上げるのが開成への最低条件。その力が無ければ一発を入れることは出来ない。

※有料ブログ「中学受験を斬る」では併願についてより詳しく解説した「最強の併願シリーズ」を公開しています。2017年度最新版も後日公開しますので興味のある方はご覧ください^^


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男子校分析(2) 栄光
2017年03月16日 (木) | 編集 |
この学校を目指すのにお勧めの塾

合格者数はサピックスが137名で日能研の62名をダブルスコア以上で圧倒。なおこの2塾で80%を超える独占率を誇り、サピックス単体でも50%を超える。志望校対策のノウハウや同じ学校を目指すライバルが多い環境を考えると2塾、特にサピックスが圧倒的に優位な状況は明らかである。

算数出題傾向

思考力と分析力を問われる問題の比重が大きく、パターン暗記の算数だと偏差値が足りていてもあっさりと跳ね返されるその難易度は関東でも屈指。また「考えられるだけ全て答えよ」という形式が毎年のように出題され、思いついたものを書くようなスタイルでは点を取り切るのは厳しい。他には理由を言葉で説明させる問題が出されることもあり、適性の高さと綿密な対策が問われる学校である。

学習の進め方

思考力系の学校に共通するのは「土台となる知識の構築」である。夏期講習までは特化した学習は行わず、思考力を生かすための基礎力をしっかりと養いたい。ただし前述のようにパターン暗記は厳禁で、「なぜそうなるか」を一つ一つ納得しながら次に進むように心がけたい。
秋からの志望校対策は栄光コースで受講するのが望ましいが麻布コースで代用することも可能。麻布・栄光の併願をする受験生が多いため、麻布メインの子に知識面での差をつけられないためにも有力な手である。ただし大事なことは復習ベースにしないこと。あくまでその場で考えることが力を伸ばすことに繋がる。復習はあくまで反省会的なものであると捉えると良いだろう。

有力併願パターン

最強パターンは麻布→栄光→筑駒だが麻布・栄光で余裕で80%を出せる子でないとリスキー。筑駒を回避する場合は早稲田・海城・浅野あたりがメインになるが、栄光に偏った学習をしているとAタイプ系で苦戦する傾向にあるので注意が必要。4日に芝を入れていると怒涛の4連敗も十分にありうる。もし芝を本線と考えているならば、3日は暁星で押さえに行くのも良いだろう。
もちろん1日を麻布以外で行く手も当然ある。早稲田や海城は1日の方が受かりやすいので、これらの学校の方が志望度合いが高いならば1日から行くべき。遠くて通えませんというのならばサレジオを確実に取り、栄光→浅野→聖光と受けていくパターンも可。ただ最後の聖光はほとんどオマケと考えるべきで、こちらの対策に時間をかけていると肝心の栄光が危なくなる。あくまで対策は栄光中心で行くべきで、少ない対策で浅野も拾えるようにするには「学習の進め方」で触れたように土台となる基礎学力を出来るだけ高めておかなければならない。

※有料ブログ「中学受験を斬る」では併願についてより詳しく解説した「最強の併願シリーズ」を公開しています。2017年度最新版も後日公開しますので興味のある方はご覧ください^^


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