首都圏の中学受験について算数を中心に語っていきます
中学受験ママ育成講座(4) 偏差値は努力量には比例しない
2016年11月24日 (木) | 編集 |
今回は初心者ママが勘違いしがちな部分についてお話していきます。

やった分だけ成績が上がるのは最初だけ

受験勉強を始めた時は習うことの大半が新しい知識です。言い換えると他の子よりも不足している部分が大量にあるということで、それがどんどん埋まっていくわけですから当然成績は上がりやすくなります。ただしこれは能力そのものが上がっているのではなく、能力に見合った成績に近づいているだけなので、近づけば近づくほど伸びは鈍くなります。偏差値はあくまで相対評価ですので、努力量に比例して青天井でどこまでも伸びていくなんてことはないのです。
また入塾時期とは関係なく、6年よりも5年、5年よりも4年の方が伸びが大きくなる傾向があります。これは当たり前のことで、周りのライバルの学習量の総量が多くないからです。つまり短期間の努力で追いつきやすい環境にあるので、偏差値40→60のような劇的な上昇が可能になるのです。そして巷にある「偏差値◯◯からの逆転劇」の大半はこれなんです。6年になって偏差値40から60なんて首都圏模試のような母集団レベルが低いテストじゃないとほぼ無理ですね。

後半戦はいかに維持するかの勝負

有料ブログの「中学受験を斬る」の方ではメッセージ機能を利用した学習相談を承っているのですが、6年生の保護者の方からの相談で多いのが「一生懸命頑張っているのに成績が上がらない」というものです。そしてこの相談が典型的な「分かっていない」って奴なのです。海にグラス一杯の水を注いでも何も変わらないように、6年生の後半になるとちょっとやそっとの努力では一気に学力を向上させることは出来ません。また周りのライバルたちも追い込みを始めますから、努力量が同じならば立ち位置は動かないのです。つまり努力した分だけ学力は確実に伸びてはいるのですが、周りも同じ分だけ伸びていると偏差値は変わりませんから見た目上は成長していないように見えるわけです。
ところが「やった分だけ成績は上がる教」に4年生の頃に入信しているとそこが理解出来ないのです。酷いケースになると一生懸命頑張って成績をキープしている子に「この時期に伸びないなんてあんたサボってるんじゃないの?」なんて暴言を吐いたりしちゃうんですよ。

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ギレン総帥に大画面でお言葉を頂きました ※ガンダムのキャラです(^^;)
ちなみにスマホで見たらどんなサイズになるか全然チェックしていないので済みません(^^;)

本題に戻りましょう。4~5年生のうちに先取り学習や詰め込み学習でアドバンテージを得ていた子(学習量が少ない時期は有効な手なのです)は6年になると地力に勝る子の追撃を受けることになります。6年スタート時から10~15ぐらい落とす子は決して珍しくありません。6年後半は扱う問題の難易度が一気に上がってくるので、そこまではギリギリ耐えていた子も能力の限界で力尽きるからです。その中で成績を維持し続けることは並大抵のことではないのです。特にサピックス偏差値57~8ぐらいの努力根性型女子なんかは悲愴な子が多いですね。それ以上下がると御三家に届かなくなるので、とにかく下がらないように必死なんです。そしてそういう子たちには成績を維持したことを褒めてあげないといけないのです。

さてここまで読むと「6年になったら成績が上がらないんだから4年のうちに上げておかなきゃ!」と思われるかもしれませんね。ですがそれは必ずしも正しいわけではありません。4年のうちに上げれば良いというものでもないのです。しかしそれはまた別の話、別の機会にいたしましょう。

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中学受験ママ育成講座(3) 気をつけるべき家庭での会話
2016年11月15日 (火) | 編集 |
今回は家庭での会話についてお話していきます。

塾の先生の悪口は止めさせよう

これは塾講師の保身のための話ではありません。「親が塾講師の悪口を言う家庭の子供は伸びにくい」という理論が存在するのです。親が塾講師の悪口を言ってしまうと子供の中でその講師への信頼度が著しく低下します。そしてその講師の言葉を軽んじたり、授業に真剣に打ち込まなくなっていくようになります。また、自身の努力不足等で成績不振に陥った場合も「○○先生の教え方が悪いからだ」と責任転嫁をして現状の改善のための努力をしようとしなくなります。また、塾で子供は「うちのお母さんも先生の悪口言ってるんだよ!」と無邪気にペラペラとしゃべることも多く、親の姿勢やしつけ等を疑われる可能性もあります。このように、どんな場合であったとしても基本的にマイナスしか発生しませんので、講師の悪口を認めたり親まで悪口を言ったりするのは必ず避けるようにしましょう。

もちろんそれは講師側も同様にするべきことで、本人に対して親の悪口を言ったり、子供と親の対立の際に一方的に子供の側に立つのは避けるのがセオリーです。子供も言い分を聞いてやりながらも「お母さんも君のことを心配しているからこそあえて厳しいことを言ってくれてるんだよ」とバランスを取るのがテクニックで、「お前の親はサイテーだな。同情するよ。」なんて言ってしまったら家庭の空気の悪化を招くことになり、かえって子供にとってマイナスになってしまいますからね。ですので、お子さんとの会話の中で、講師が親の悪口を頻繁に言っているようなら気をつけた方が良いでしょう。もちろん子供の言うことを100%真に受けないように注意することも大切です。自分の意見を強化するために講師が言ってもないことを捏造するケースもありますからね。

不満は大人同士の会話で解決

前述の「悪口をやめさせる・言わない」はあくまでお子さんとの会話の中でのことです。当然100%講師が悪い時や、どうしようもないハズレ講師であることも多々あります。そういう場合はその講師や講師の上司ときちんと話し合うようにしましょう。いくら家庭での会話で講師をかばったところで、実際に酷い発言や講師が塾で繰り返されているならば親の発言そのものまで疑われることになりますからね。

①子供が講師の悪口を頻繁に言うようになる
     ↓
②まずは講師をかばってそれを否定する
     ↓
③講師か講師の上司に確認を取る(子供には内緒で)
     ↓
④問題があるならば改善を求める
     ↓
⑤問題が改善されて子供が悪口を言わなくなる
     ↓
⑥「ほら、だから言ったでしょ。」で終了

これが基本的な流れですね。③の前に同じ講師に習っている複数の親から情報を集めるとなお良いでしょう。また③の際には「子供は先生のことを信頼しているようですけどちょっと私の方が気になって」みたいな感じでお子さんをフォローしておくと良いですね。とにかく大事なことは子供を悪者にしないことです。お子さんが講師に悪い印象を持たれているところにクレームをつけると「あそこの家は親も子供もダメ」という形で処理されてしまいます。お子さんが好印象を持たれているならば「あそこの家は親はちょっとうるさいけれど本人は良い奴」となりますから、多少クレームを入れようと問題ありません。これはクレームを受ける講師側の率直な気持ちなので信用しておいてください(笑)

まとめ

まとめますと、保護者側も講師側も「子供が周りの大人を信用し、安心して学習に取り組めるような環境を作る」ことを心掛けるべきということになります。それが出来ていない保護者や講師がいるとしたならば、子供の前ではフォローしつつ裏でこっそりと、しかしきっちりと話をつける。それがベストですね。もちろん明らかに子供が悪いような話ならば口裏を合わせた上で成敗しても構いません。世の中には煮ても焼いても食えない子供もいますので、そういう場合に限っては悪者にして叩きのめして性根を入れ替えさせる必要があります。まあ元々は親のしつけの甘さが問題だったりするのですけど(^^;)


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